有料老人ホームはなぜふえているのでしょうか。有料老人ホーム建設の背後にある社会情勢を見ていきましょう。老年人口比率(高齢者比率)が2009年には22.7%を超え、超高齢化社会になりました。イタリアやドイツとほぼ同水準ですが、これらの国では緩やかに高齢化が進んだのに対して、日本では急激に変動したことが特徴です。また、高齢化に加えて少子化もすすみ、将来の労働力人口の減少は、経済に大きな影響を及ぼすことになり、今後増加する社会保障費用を支える現役世代の負担増が予想されます。また、高齢化の地域間に大きな格差が生じており、都道府県別にみると、高齢化率が高い県と低い県では10%以上もの差があります。一時期に住宅の大規模開発等で若年層が多く転入してきた地域は、住民が高齢期になると一気に高齢化が進むことになり、高齢者対策が求められています。高齢者の世帯の現状でいくと、65歳以上で構成されるか、18歳未満の未婚者を加えた世帯を高齢者世帯といいますが、2009年の国民生活基礎調査によると、約962万世帯で全世帯の20.0%を占めています。また、一人暮らし高齢者は約463世帯で、高齢者世帯の48.1%を占めています。また、2009年に高齢者に現在の暮らしについて尋ねた所、「苦しい」「普通」「ゆとりがある」という答えの中で「苦しい」と答えた人の半数を超えました。高齢者の介護の現状は、介護者と要介護者等の続柄をみてみると、2007年の国民生活基礎調査では、家族介護者が60%と最も多いことがわかりました。このように一人暮らしの高齢者がふえていることや、家族介護者がいない高齢者が増えることが見込まれ、ますます有料老人ホームのニーズが高まってくるのがわかります。
Copyright (C) 高齢者生活と有料老人ホーム All Rights Reserved.